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ドライブレコーダーの映像が保存されていないのはなぜ?!
ドライブレコーダーは、車の運転中に前方や後方の映像を録画する装置です。事故やトラブルの証拠として役立つだけでなく、ドライブの思い出や風景も記録できます。しかし、ドライブレコーダーの動画はどのようにファイルに保存されるのでしょうか?
ドライブレコーダーの動画ファイルの種類
ドライブレコーダーの動画ファイルには、主に以下の二種類があります。
常時録画ファイル
運転中に自動的に録画されるファイルです。一定の時間ごとに分割されて保存されます。通常は、メモリーカードの容量がいっぱいになると、古いファイルから上書きされます。もし、上書きされてしまわないようにしたいファイルがある場合は、ドライブレコーダーの画面やアプリで保護することができます。保護されたファイルは、イベント録画ファイルと同じように別のフォルダに移動されます。常時録画ファイルはSDカードの容量や設定している画質にもよりますが、短い場合1時間ほどで前の動画を上書きしてしまうものもあります。
イベント録画ファイル
衝突や急ブレーキなどの衝撃を感知したときに(Gセンサーという衝撃を感知するセンサー)録画されるファイルです。常時録画ファイルとは別のフォルダに保存されます。通常は、上書きされないように保護されます。しかし、そこで注意していただきたいのが、「どのような事故の場合でもGセンサーは必ず感知するわけではない」ということです。衝撃を感知するセンサーですが、条件が整わなければ感知しない場合があるのです。例えば、そこまで大きな衝撃ではないような事故。ゆっくりすれ違いながらの離合中の事故や、駐車場内での小さな衝撃の事故、信号待ちでブレーキの踏み込みが甘くジワリと当たったような事故などはGセンサーが衝撃を感知せずにイベント録画ファイルに保存されないケースです。当社のお客様でもそのようなケースで「事故の映像が保存されていなかった」という方がおられます。そうならないためには、事故が起こった後にドライブレコーダーの本体を操作して手動でイベント録画ファイルに保存しなければならないのですが、普段から使い慣れているナビやスマホと違って、操作の仕方がわからないし、事故後で気持ちも動揺している中でそんなことはなかなかできません。そこで一番簡単な方法は「エンジンを切ってSDカードを抜き取る」ことです。
電源が入っている時にSDカードを抜き取るとデータが破損する恐れがありますので、ドライブレコーダーの電源をオフにしてからSDカードを抜くことをお勧めします。カードを抜いてしまえば、その後上書きされることはありませんので事故の動画も残っているはずです。
※ただし、抜いた後に走行していて万が一事故にあう可能性もあるかもしれません。そのリスクを回避するためにも「予備のSDカード」を持っておくと安心です。